烏龍茶の製造
令和2年台湾より釜炒り殺青機を導入
お世話して頂いた方々には本当に感謝申し上げます。
烏龍茶の品のあるお花の香りが好きで、機械をお借りして作っていたけど、いつか自分の機械を持ち、何ホイロも好きなだけ好きなときにウーロン茶を揉みたいなと思っていた。
カワサキのドラム回転萎凋機は花香を発揚させる優れもの。烏龍茶づくりには欠かせない。
自分の目指す香りを求めて幾度もチャレンジを繰り返す。自分の紅茶づくりにもこの機械は貢献してきて、コンテストでしっかりと結果を残してきている。
紅茶は「べにふうき」を主に使って長年作ってきたので、品種特性に合った製造のカンどころはつかんでいるが、烏龍茶となると「べにふうき」は何となく違うような気がして、今シーズンは、とうとう最後まで「べにふうき」でウーロン茶は作らなかった。
烏龍茶は、品種の特性と萎凋工程の出来不出来が香りに大きく左右する。自分の持っている品種は今のところ非常に乏しいので、まずは安定した品質の生葉が採れる「やぶきた」を使ってチャレンジを始めた。(品種以前に生葉の品質は一番大事!)
まずは機械操作に慣れながら、製造の肝はどこにあるかを探る。
萎凋工程での香り発揚要素として、殺青温度、湿度、回転スピード、回転数、時間
殺青での温度、回転、時間、風量の調整
乾燥工程での熱源、温度、時間
など製造の組み合わせで何百とおりのやり方があり、生葉の熟度によりすべてが変わってくる。もちろん製造時の外気温湿度も製造に大きな影響がある。
そう簡単にいいモノがつくれるはずもなくチャレンジの繰り返しだったが、本年粘ったお陰で、来年度のチャレンジが楽しみだ。
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☆ お客様の笑顔が励み
トライ&エラーの繰り返しで行き詰るときもあるけど、作り手の自分にとっていいモノづくりへのモチベーションは何といっても、「おいしいー」「感動しました。」といって喜んでくれるお客様の笑顔だ。
今日お客様からうれしいメッセージを頂いた。
「おまけでもらった烏龍茶がとても美味しかったので、商品にして下さい」
このうれしい一言がためらっていた自分を後押ししてくれて、
烏龍茶も販売を始めさせていただこうかと思います。
品種は「やぶきた」夏摘みと秋摘み、「あさつゆ」夏摘みを
少しずつアップしていくつもりです。もし気になる方は一度お試しください。
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