profile 農園紹介
静岡県が誇る大茶産地「牧之原台地」は徳川幕臣の侍たちのロマンから始まりました。
牧之原大茶産地の礎を築いた侍の奏でる茶を味わってみませんか
はじめまして、こんにちは。
牧之原山本園 山本守日瑚と申します。
牧之原山本園
園主 山本守日瑚 Morihiko Yamamoto
【業務内容】
茶の製造(特蒸し茶、和紅茶)
茶の仕上げ加工、和紅茶の製造
※特蒸し茶は、勝間田開拓茶農協にて荒茶加工
茶の販売、お茶体験イベント開催
静岡大学農学部を卒業後、2年の派米農業研修を経て就農。
ご先祖様は、先祖代々徳川家の御殿医を務めておりました。その後混乱を極めた幕末期、山本惟鎮は、第15代将軍徳川慶喜公を護衛する精鋭隊の一員となり、中條景昭率いる250名の仲間とともにその後の運命を共にします。
明治維新後は、徳川慶喜公とともに駿府に戻り、精鋭隊から新番組と名を改め、久能東照宮の警護に当たっておりました。しかし勝海舟や山岡鉄舟の尽力もあって、生活の糧を得るために当時未開の台地であった牧之原に入植します。牧之原台地を開墾して茶を生産するためです。
しかし慣れない開墾作業は、過酷な上に家族を養うには十分な収入はなく、貧困を極めました。
それでも諦めず生涯を牧之原台地の茶業に注ぎ、拓いた茶園は代々受け継がれ、今日日本一の大茶園となっております。私、山本守日瑚はそれから5代目の牧之原山本園園主として茶業を継承しております。
私の曾祖母は、明治3年生まれ、初代惟鎮が牧之原入植後まもなく生まれ、過酷な開拓時代をたくましく育っ人でした。93歳まで長生きし私が3歳の時に他界しましたが、その姿を幼心に覚えています。
私の仕事は、茶の魅力を多くの人に伝え、茶業を次世代に継なげることです。お茶で多くの人の幸せに貢献できることが、ご先祖様のご苦労に報いることだと思い精進しております。
牧之原山本園の農園はこんなところにあります。
世界最北端の茶産地日本の中央部に静岡県があり、そのまた中央部に牧之原大茶園が広がっています。
【霊峰富士に抱かれて】
牧之原台地の大茶園から東北の方向に富士山が見えます。4月下旬、新茶摘採を目前にして牧之原台地は一面若葉色に染まります。
開拓茶農協荒茶工場
【緑茶は鮮度が命】
畑で丁寧に摘まれた茶葉は、すぐにも茶工場に持ち込まれ製造がはじまります。お茶が始まると、あちらこちらの茶工場から、茶葉を蒸す新鮮で爽やかな甘い香りが工場から登り始めます。ここは「開拓茶農協」私が所属する茶農協です。戦時中ここ牧之原台地に建設された大井海軍航空隊の飛行場跡地に終戦直後入植し、茶生産組合が結成されました。昭和21年から今年で、創業71年となります。
【蒸しへのこだわり】
開拓茶農協では、この地域の特徴を生かし、特蒸し製法による緑茶が製造されています。日照量が多い牧之原台地の茶葉は葉肉が厚く、蒸気量を多めに強くじくり蒸すことでコクのある濃い味の茶ができあがります。
【美味しさの追求】
それぞれの茶のもつ潜在価値を引き出すことが私たち茶師の仕事です。
【熟練の火入れ加工】
長年にわたり培った牧之原山本園の火入れ加工技術で、お茶にバリエーションが生まれます。
赤外線火入れ機
ドラム火入れ機
【大切な家族】
牧之原山本園で働く大切な家族です。
乗用摘採機で、お茶刈は我が家の頼れる息子
山のお茶刈、1番茶初日、新芽がよく伸びています
じん君、お茶の香りが大好き
和紅茶の手もみ、じん君もお手伝い?
畑までの移動中にも時間を惜しんで寝ます
あかね襷のお茶摘み娘、我が家の長女